寿司食いてえ
一番好きな寿司ネタは、コウイカ。
いや、コウイカに限らず、回転寿司では一通りイカメニューを食べてしまう、かっぱです。
食べること、呑むことが好きなかっぱとニャン丸。
好き嫌いもなく、特別舌が肥えてるわけでもないので、何でも良く食べます。
なので、お寿司も予算1万円越えが相場の高級なお店でなくたって(行ったことすらないけど)、スーパーで半額になっているおトク寿司も美味しくいただけます。
我々2人の、食に対する考え方はわりと共通していて、
こだわりの素材や製法で作られていて相応のお値打ちのものから、コスパとインパクト重視のジャンクなものまで、それぞれを美味しいと感じられて楽しめること。
その時の気分やお財布事情で、美味しいものを選べて楽しめることが幸福のひとつという考え。
さらに、夫婦でその足並みが揃えられることに、とても恵まれていると思うのです。
そんな訳で、特別な贅沢をしたい!
というお話ではなく、単純にかっぱは2019年冬。
カウンターの小粋なお店で、ちびりちびり酒を楽しみながら、お寿司を食べたいという気分になっているのであります。
もちろん、テレビや雑誌の特集に多大な影響を受けていること請け合いです。
このところ、ニャン丸が仕入れてきたうまいもん系雑誌の寿司特集を、ぱらりぱらりとめくっては、
・寿司屋はやっぱり敷居が高い、
・デモデモ、案外気軽に楽しめる、
・デモデモ、それなりの格式はあるから基本マナーは押さえとこう、
・デモデモソモソモ、庶民の味だし気負わずまずは飛び込もう、
なんて、両極端な記事にまんまと踊らされ、ため息をついてはネットで近場の寿司屋を調べるだけ。
とりあえず、美味しい寿司と共にちょっとオトナな気分を味わいたいと淡い期待を秘めて、普通なら勇気を出して踏み込んでみる人間心理にブレーキをかけているのは、他でもない日々の呑み歩きのおかげで穴の空いたお財布事情が、一番の原因なわけで。
こぼれ落ちていく晩酌の対価たちを見送っては、給料日になったらちゃんと考えよう、と小粋デビューを夢見つつ、きっと今宵もチンチロリンで値段も量も2倍になったハイボールのジョッキを片手に、ニシシと前歯を覗かせて酔っ払うのです。